猫絵十兵衛御伽草紙 1

猫絵十兵衛御伽草紙 1
永尾まる


時は江戸、猫又のニタが魂を入れたねずみ除けの猫絵を売る、猫丁長屋に暮らす絵師の『十兵衛』。猫にまつわる不思議な話はここにあり。

 

自分を犠牲にしてまで…なんて猫って忠義者なんだろう。
と錯覚しそうな程の人情物ですね。
こんな純粋な心、現実世界では見られない。
ハンカチなしには読み進められないわ。


今回の猫漫画は猫又が出てきます。

猫又は長生きした猫が妖怪となった生き物ですね。
というわけで、
普通の猫は喋りませんがニタ含め猫又と、
また猫又同士の会話が面白くて見所ですよ。

普通の人間には知られてはいけないので
基本、十兵衛しか猫又達とは話しません。
なのでもどかしい事この上ない、なんて時もあって。

ほぼほぼ感動物なので、
猫漫画で涙活したい!って人におすすめ。
江戸の長屋物好きな人にも。